「はいはい♪」
色素が薄く、細いさらさらな髪の毛を2つに分け、上で縛った。
「よし行くか」
翔君の合図で玄関のドアを開けると、目の前には見慣れた人の姿が目に入った。
「…は、波留さん!」
いつものスーツ姿でニコニコしながらドアの前に立っていた波留さん。
波留さんがヤクザだと知って、もう翔君の付き人を辞めてしまうと思っていたけど、翔君がそれを阻止した。
“波留、お前は俺の付き人だ。お前が年老いるまでな”
真っ赤な顔を隠し、目を逸らしながら翔君はそう波留さんに言い放ったんだ。
それに波留さんは嬉しそうに笑顔で“はい”と頷いた。


