人混みが大嫌いなのにもう大丈夫なのかな、翔君。 そんな私の心配に翔君は腕を組み、口を開いた。 「…人混みはやっぱり慣れないが、梨理には俺みたいな思いをしてほしくないからな」 翔君は昔の事を思い出しているような表情で言う。 …そんなことなんか考えてたんだ。 私はゆっくりと翔君の隣に座った。 …一見、冷たく見える翔君だけど、やっぱり誰よりも優しく、人の事を想っている。 そんな翔君だから私は好きになったんだよなー…。