もう言っちゃったけどね。


私の気まずい表情を見て、翔君は小さく笑う。


もう…っ、翔君まで。


「…じゃあ内緒で作ろっか!パパ、こっちに来たらダメだよ」


「うん!パパこっちきたらややよ!」


「はいはい」


私と梨理に合わせるように翔君は頷き、洗面所へと消えていった。


翔君がリビングへ戻ってきた時には梨理のおにぎりも2個完成していた。


「これ、梨理が作ったのか?」


翔君は梨理に目線を合わせ、聞く。


それに梨理は勢い良く頷いた。