「梨理。おはよ」


優しい表情をし、飛び付く梨理を抱き締める翔君。


フと父親の表情をする翔君の顔が好き。


梨理は朝にパパに会えてニコニコとご機嫌の様子。


…色んな意味で妬けちゃう。


「梨理ね、今翔君に朝ごはん作ってるんだよ」


私は梨理に渡された梨理が作ったおにぎりを片手に持ち、翔君の元へ歩く。


私がそう言うと、梨理は翔君の腕から抜け、私の元へ駆け寄り、頬を膨らませた。


「いっちゃダメ~!ないちょ!」


シーッと小さな人差し指を立て、おにぎりを隠そうとする梨理。