「おにぎり作ろっか」 「おにぎり♪つくる~♪」 小さな手で、少し冷ましたご飯を丸めようと頑張る梨理。 その姿を見ると、日々成長しているんだな、って実感する。 「…はよ…」 頑張っておにぎりを作ろうとしている梨理を見ていたら、寝室から翔君が眠そうに出てきた。 それに梨理は気づき、おにぎりを私に預け翔君の元へ駆け寄る。 「パパァ♪」 翔君は走ってくる梨理の姿を見た瞬間、目をパチッと見開き、その場にしゃがみ込んで手を広げた。