───最終章
    未来に向かって───



チュンチュン──。



朝、カーテンの隙間から太陽の日差しが射し込んでいる。


私は起き上がり、体を思いっきり伸ばす。


そして隣で寝ている愛しの人の寝顔を見つめた。


───可愛い、翔君。


いつもの見慣れた光景に私は1人で笑ってしまう。


「んー…」


気持ち良さそうに寝ている翔君の頬を人差し指で軽くつつくと、眉を寄せ、寝返りをうつ翔君。


それに私はまた笑ってしまう。