「そうか…」


安心したような表情をし、親父はシャンパンのお代わりを自分で注いだ。


「…認めてくれるのか?」


俺は恐る恐る親父に聞く。


やっぱり、親父との仲が良くなってきたとはいえ、こういうのを聞くのは少し緊張してしまう。


「…………ダメだ」


「え──?」


まさかの返答に惚け声が出てしまった。


その声に親父は腹を抱えて笑う。


「アハハ!もし、お前の祖父や祖母が生きていたらこう言うだろうな。


────私は認めるよ。きっと母さんもな」