真島の手で開けられた扉。


俺は中を見て仰天した。


「…これ…」


一流クラブは変わらないが、ガヤガヤと騒がしい店内。


それを見て俺は目が点になる。


「…お前は昔から貸しきりとか嫌いだったからな」


そう静かに呟いて中にずかずかと入る親父。


「旦那様も素直じゃないんです。…では後ほど迎えに参ります」


にっこりと笑い、真島は扉を閉めて、どこかへ行ってしまった。


…何が素直じゃない、だ。何歳だよ。