初めて自分から翔君にキスをした。 チュッと可愛らしいリップ音が微かに響く。 私の行動に翔君は一瞬固まる。そして私を見つめた。 「…あ、の…ね。…私大丈夫だよ」 俯きながら私は静かにそう呟いた。 部屋の中がシーンと静まり返る。 その静けさに私の顔も段々赤くなるのを自覚する。 …めっちゃ恥ずかしいんですけど。 翔君何か喋ってよ…。 上目で翔君の表情を見ると、目をパチパチさせて私の言ったことを理解しようとしている状態だった。