「翔、どうした?」 昇が客用の飲み物を作りながら俺に問う。 今日は仕事が休みで、千春と一緒に居たかったんだが、理由があり今昇の店に居る。 『もう翔君なんて知らない!』 数時間前に千春の口から放たれてた俺への発言。 何かは知らないが、俺が千春の大事な物を捨ててしまったらしい。 こんなに千春が怒ったのも初めてで、動揺が隠せずここへ来てしまった。 実は千春と暮らしてきて+付き合って初めての喧嘩だ。