当たった鼻を押さえ、顔を上げた。 当たったモノを見ると同時に私はビックリして目を見開く。 「波留さん!」 柔らかいものとは波留さんの胸板だった。 いや、実際は肌?と疑うくらい固かったが…。 波留さんは無言で私の顔を見つめている。 今私の顔は涙でぐちゃぐちゃだからだろう。 みっともない所を見せてしまった。 そう思うと急に恥ずかしくなり、慌てて涙を服の裾で拭いた。 そんな私を見て波留さんは何かを感じたのか優しく頭をポンポンと撫でた。