そして憎悪が芽生えた。 …女なんて信じるんじゃなかった。 楓はきっと最初から俺と婚約するつもりはなかったんだ。 俺と付き合った理由はわからないが、きっとそう。 …もう絶対に女なんか信じない。 女なんか俺の容姿と財力しか見ていないんだ─…。 絶対に女なんか信じない──────…。 ──────……… ────……… 「……って事なんだ…」