同居の秘密。【完】



それからすぐに楓とバイバイをして、家に帰った。


──今考えたら俺も餓鬼だったんだよな。

すぐに物事を決めようとして。



次の日、卒業式というだけあって騒がしい校内を俺は楓を捜すために歩き回った。


俺の高校と楓の高校は姉妹校で合同で卒業式をやることになっている。


大勢居る生徒の中から必死に楓の姿だけを捜す。


──だけど。


どこにも楓の姿が無くて。


俺は慌てて楓の高校の同級生に楓の居場所を聞くと、その同級生の言葉に耳を疑った。