俺達は高校を卒業するまで、恋人同士と思われて良いほど仲がよかった。 俺は高校卒業手前に思い切って楓に打ち明けたんだ。楓が好きだって─。 最初は勿論ビックリしていたが、笑顔で俺の気持ちを受け止めてくれた。 その日から俺達は付き合い始めた。 婚約の事も俺にとっては大事な契約になった。 俺は楓がそばに居るだけで幸せだったんだ─…。 だけど、楓は違った。