同居の秘密。【完】



『どうする?これから』


近くの公園のブランコに乗って俺に問う楓。


昔から何事にも冷静な性格は変わってない。


『別にどうするもほっとけばいいんじゃね?親父だってお前の承諾無しでは俺の許嫁に出来ないし』


ブランコを支えてる棒に寄っ掛かりながら俺は言う。


言い終わったと同時に楓の携帯の着信が鳴り響く。


画面を見ると同時に楓から笑みが溢れた。


『もしもし、千春?…うん、うん』


俺と話してる時とは真逆の態度に少しムカッとする。