目の前にいる人は─…誰? 私の知ってるすぅちゃんは優しくて、かっこよくて、いつも私の事を思いやってくれる人だったよ。 数年、会ってなかっただけで変わってしまったの? 8回目までの診察までは昔のすぅちゃんだったのに…。 「…すぅちゃん…」 涙を拭い、すぅちゃんの名前を呼ぶ。 一瞬だけ、一瞬だけだけどすぅちゃんの顔が歪む。 それを私は見逃さなかった。 その冷たい目の中に貴女は何を思ってるの…?