慌てて事を隠すためにまた千春にキスをした。 …ごめん、千春。 この事、千春には秘密にしておきたいんだ。 俺が解決するから──…。 千春をもう絶対に捲き込みたくないから。 だから今は…、許してほしい。 ─────……… ───……… 真夜中、午前1時を過ぎようとした時。 スヤスヤと気持ち良さそうに寝ている千春の頭を撫で、俺は寝室を出た。 …今日は色々あって千春も疲れているからきっと朝方までは起きないだろう。 だから千春にバレないように俺は親父の所に行く。 静かに真っ暗な部屋を出た。