同居の秘密。【完】



突然の不意打ちに千春は顔を真っ赤に染め、固まった。


そして素早く両手で唇を覆う。


「な…な…」


顔を真っ赤にし、言葉にならない言葉を発する千春。

「…………」


俺まで恥ずかしさが移るだろーが…。


俺の頬まで赤くなるのがわかる。


「…これも消毒…」

照れ隠しのために素早く口を開いた。


「へ?消毒?」


きょとんとした表情をする千春。


…あ、やべ。

触られたかは千春本人に聞いたが、キスをされたことは元カレに聞いたんだった。


あの時に俺の横で元カレと言葉を交わしたことがバレてしまう。