リビングへ入ると、言い表せないくらい莫大な部屋が広がっている。

テレビも50型以上。
冷蔵庫もお店並み。
キッチンなんてまるで料理屋さんだ。


2人で住むには勿体無さ過ぎる。


元から置かれてるソファーに腰を掛ける男の人。

その向かい側にあるもう1つのソファーに私もしぶしぶ座った。


まだ心臓が落ち着かない。


「…とりあえず今後のことについて話し合おう。えっと…千春だよな?」

「あ、東原千春です。歳は22歳です…」


「俺は福山翔だ。今日で23になった」