同居の秘密。【完】



…多分???


千春の曖昧な回答に眉間が寄る。

…千春の中でキスはなにもされてない内に入るのか…。


そう思うと無意識に体が動き、千春を抱き締めていた。



千春のポカンと口を開けている姿と、段々体温が上がっていくのがわかる。


「翔…君…?」


千春の探るような声に俺の鼓膜が揺れた。


ドクン、ドクン、と千春の心臓の音が俺にまで届く。


「……触られたか?」

「え?」


千春には直球で聞いた方が早く通じる、ということに気づいた…。