同居の秘密。【完】




何……ここー!?

開いた口が塞がらない。

目の前に建っている建物は、テレビでも見たことのある億ションだ。


40階くらいの高級マンション。

私の肩からリュックがずり落ちる。


「お2人の部屋は最上階です。…因みに監視カメラなどは部屋に付いていません。ご安心ください」

そう言って真島は車に乗って何処かへ行ってしまった。


億ションの前に取り残された私達。


…そうだ、これから1年間、この人と住んでいくことになるんだよね…。


そう思うだけで胸が苦しくなる。