マンションから出ることは禁止…? …ってことは、バイトにも、遊びにも行けないじゃん。 それに検査なんて…。 今だから思えるけど、私には産むつもりは、これっぽっちもない。 好きでもない人との子どもなんて…、子どもが可哀想なだけだよ…。 目から落ちそうな涙を押さえていると、車がゆっくり停まった。 真島は運転席から降り、ドアを開けてくれる。 私はまた慎重に降りると、目の前にはあり得ない光景が広がっていた。