地下から出ると、街の光が見える。 イルミネーションみたいで凄く綺麗だ。 「千春さん」 「はい!」 突然、真島に呼ばれ、肩がビクッと揺れた。 「数分、時間が掛かりますので、先ほど社長から貰った規則のノートをご覧になられてはどうでしょうか。翔様も」 そう言う真島には、悪気は無いんだと思うが、私には嫌味にしか聞こえない。 “ちゃんと読ませておかないと後で俺が怒られるからな。” そんな感じに聞こえる。