「………」 「あはは。翔は素直じゃないなぁ。昔から」 「は?何が?」 「別に~♪」 口をティッシュで拭きながら、翔君と昇さんの会話を聞いていた。 …本当に仲が良いんだなぁ。 昔の翔君ってどんな感じだったんだろう…。 「…ん、もうそろそろ行くわ」 翔君が腕時計を見ながら昇さんに言う。 私も自分の腕時計を見た。 ここに来てもう4時間もたっていた。 そんなに居た気がしないけど。 窓を見ると、外は真っ暗だ。