テーマパークを出てタクシーを拾う。 波留さんに送ってもらうのは嫌だと言う翔君。 タクシーに乗り込み、渋滞にも巻き込まれず翔君の着いてきてと言われた目的地に着いた。 降りると何もない丘に着いていた。 私は首を傾げる。 …ここが翔君が着いてきてほしい所? …にしてはワッとしたものはどこにもないけど。 私は横目で翔君を見る。 「ちょっと早かったか…」 「え…?」 「いや、こっち」 そう言って翔君は前へと歩き出した。