そう言って専用のテーブルに私を座らせて翔君は人混みの中に消えていった。 『千春が居るんだし』 さりげなく翔君が言った言葉に私は赤面していた。 …本当、翔君は頭がいいのに天然なんだから…。 それに人混み、あんなに嫌がってたじゃん…。 だけどね、 そんな翔君が私は 大好きなんです──…。 ようやく気付いたんだ…。 この気持ちに。 私は翔君の事が好き。 それは恋愛感情として─…。