見とれて声を失う。 そんな私に対して、男の人とおじさんは話を進める。 「翔、お前は今日で23歳だ。家のしきたりでは今年中に子どもを産まなければならない。お前もそのこと知っているだろう?」 「…しきたりなんて守ってどうなる」 「お前の母さんも22歳でお前を産んだ。母さんの母さんもだ。しきたりでは24歳になるまでに子どもを産み、子どもに英才教育を受けさせることになっている」 私は我がに戻り、おじさんの話を聞く。 …この話に私は関係ないんじゃないだろうか。