「……あぁ」 『あれは少し早いがクリスマスプレゼントだよ。2人に』 笑いながら言う親父に俺は腹が立って仕方がない。 「ふざけんな!こんなことしてまで俺達を束縛してぇのか!」 千春に聞こえるんじゃないかと言うくらい俺は声を上げてしまった。 だけど、押さえきれなかったのが事実。 『…そうかもしれないな。こうでもしないと逃げ出してしまいそうだから』 「…千春がか?それとも…、俺が?」 俺の問いに親父は鼻で小さく笑う。 『さあね。…用はそれだけか?』