いつもの笑みで言う波留。

波留が部屋から出ていった後、またため息が出た。


「……誰か教えてくれよ…」


前髪をクシャクシャにしながら嘆く。


俺の心のこのモヤモヤの正体を知りたい。

だが、自分ではこのモヤモヤの正体が何かわからない。


わからなさすぎて、もっとモヤモヤする。


しかし、そのモヤモヤがイラつきに変わったのは時間の問題。


「あー、イラつく…」


今日は早く家へ帰りたいのが本音だ。