夜になり、翔君が首の骨を鳴らしながらリビングへ入ってきた。

今日もお疲れのようだ。


ちなみに、波留さんが帰ってから私は地下のプールへ行き、一泳ぎしてきた。


翔君と同じく私の体も疲れきっている。


翔君のとは比べ物にならないけどね。


「翔君、お帰りなさい」


「ただいま。今日、寒い」


つい最近知ったことだが、翔君は寒さに弱いらしい。


寒い日には敏感だ。


「紅茶淹れる?」

首を傾げ、翔君に聞く。


しかし、私の問いかけには答えず、テーブルに置いてある箱に目線が釘付け。