感激をしていると、また波留さんは私を見て笑う。 「本当、面白いな。翔様が心を開くのわかるな」 「え?」 「いや、こっちの話。…じゃあな。これから仕事があるんだ。翔様には俺の性格のこと内緒ね。また来るよ」 口に人差し指を当て、ニコッと笑いながら波留さんは部屋から出ていった。 何だか…不思議な人。 窓から波留さんが下の入り口から出てきたのを見送る。 不思議な人だけど、楽しくなりそうだなぁ。これから。 話し相手が出来るという最高な出来事に気分が弾んでいた。