「波留さんですね。今日は何の用でここに…」

「はい。こちらをお届けに」


そう言って波留さんは手に持ってた革の鞄から小さな箱を2つ取り出し、テーブルに置いた。


…何だろう。

私は箱の中身が気になって仕方がない。


「開けてみてはいかがでしょうか?」

そんな私に波留さんはクスクスと笑いながら箱を差し出す。


私は好奇心に負け、箱の蓋を開けた。


中身は驚くほど意外な物だった。