千春は洗濯物を畳ながら眉毛をつり上げて怒ってきた。 でも全然怖くなく、逆に笑ってしまう。 そんな俺にまた千春は怒る。 その繰り返し。 その繰り返しが面白くて堪らなかった。 こんなに弾んだ気分になったのはいつだろうか。 …多分、高校生の時からこの感情はもうなかったと思う。 そんな感情が出てきて、俺自身も不思議な気分だ。