ちょっと前まではこれっぽっちもそんなこと思ったことないのに。


でも、俺の中で千春の存在が大きくなっているのは自覚している。

だけどその大きくなってるモノの正体は未だにわからない。


俺にとって、千春の存在って──……?




───────………


「ちょっと、何起きてるの!ダメだよ!」


昼、まだ食欲がないと千春に伝えると体温を計らせられた。

案の定、まだ38度もある熱。


無理矢理千春に布団に寝かされ起き上がると千春の喝が飛んでくる。