頬を膨らませながらポンポンと布団を叩く千春。


てことは?

「てことは…、何もしてない?」

「あ、当たり前です!私が布団に入ったら直ぐに翔君寝ちゃうし、離さないし…」


顔を赤に染めながら千春は呟く。

千春の言葉に安心した。


てか、昨日、熱があったからあんなにダルかったんだ。

朝、少し目眩がしたが、千春に心配をかけたくないし、仕事があったから会社に行った。



……え?

千春に心配をかけたくなかった?

俺は今自分が思ったことに疑問を持つ。