「……翔……」

もう一度、名前を呼ぼうとすると、翔君はいきなり私のお腹へ頭を落とした。


本当に突然で頭の中がこんがらがる。

しかし、ある異変を感じた。


翔君のおでこが当たってるお腹の部分が微かに熱い。


私は翔君をお腹から離し、自分の手のひらをおでこに当てた。


「…!翔君…、凄い熱!」


ダルそうにしている翔君に叫ぶ。

ほんのり赤かった頬は寒さのせいではなかったのだ。


大変!

私は慌てて翔君の体を横にした。

そしてスーツの上だけを脱がす。