「なんだよ…」


照れ臭く言う翔君に私は腹を抱えて笑った。


「翔君がでこぴんとか似合いませんよ~!」


あはは、と声を上げて笑っていると、強烈なでこぴんが私のおでこを直撃した。


目の前に星が飛ぶ。


「いったぁ…」

「ふ、敬語使ったプラス笑いすぎ」


勝ち誇った顔をする翔君。


翔君の意外な一面も見れて私はなんだか愛しく思えた。


何に愛しくなったのかはまだわからない。


でも、それはきっと───。