───── 始まり ─────




「千春ちゃん!もう上がっていいわよ~」


「あ、はい。お疲れさまでした!」


───私、東原千春。


高校を卒業して、専門学校を卒業して、今は社会人。


専門学校は服飾系の所へ行って、今は小さなショップで働いている。


町外れの小さなお店だけど、私は大好きな洋服に囲まれて幸せな日々を送っていた。




そう…あの言葉を聞くまでは─…。