みんなが私を見る。
もちろんゆたくんも。

「え?そうなの?!りあちゃんもメロンパンみたいな人が好きなの?じゃあオレ無理じゃんッ。」
沈黙を破ったのは、そう。
この雰囲気がつかめていないのは、そうだけ。
しかも、「え?みんなどうしたの?」
なんて言っている。
「う、うん。そうなんだぁ。」
助けてあげる私、良い仔だ。
でもやっぱりパニくっている。
話を戻さないと……。
「え?2人って好み同じ?じゃあ、くっついちゃえば?」
けい、だ(怒
そんなことできるわけない。
「りあちゃんってメロンパンみたいな人?」
はっ?!何をおっしゃるの?ゆたくん!
「うん、そうだよぉ。かわいくて、みんなから愛されてぇ。」
みる、だ(怒
「…そ―なの?じゃあ、今度どっかいく?」
え?!今何て言った?!
今度どっかいく?!
「い、い、いいの?」
いつもよりパニくってる。
「うん。みんなすすめてくれてるし、好みが同じなら一緒にいても楽しそうだし。まぁオレ何しちゃうかわかんないけど。」
「いいの?ホントに?…ん?何するかわかんない?」
「うん。でも大丈夫。りあちゃんが誘わないかぎり。」
「はい、気を…つけます。」