天神学園高等部の奇怪な面々

「結論から言うわ」

二人以外は誰もいない、夕暮れに赤く染まる放課後の廊下。

ドラグノフのトリガーに指をかけ、アリスカは鋭い瞳でアスラを睨む。

「アスラ・メイデン、貴方もしかしてシーを強奪した犯罪組織の人間じゃないの?」

歳不相応の冷静さ、一般人を圧倒する気配。

アリスカのエージェントとしての勘が、そういう結論を導き出していた。

アスラは表情を変えない。

それどころか、ふてぶてしいとも言える態度でアリスカを見る。

見下ろすとも言えるような目付きで。

「犯罪組織のぅ…わしがそのような群れて行動する小者に見えるかの?」

彼の返答は、心外とでも言いたげだった。

「質問に答えなさい!」

声を荒げるアリスカ。

事と次第によっては、この場で一戦交える事も厭わない。

ドラグノフにはサプレッサー(消音器)を取り付けてある。

銃声をさせる事なく校内で発砲する事ができる。

アリスカの鋭い問いかけに対し。

「…お前の手で聞き出してみよ」

アスラは薄く笑みを浮かべた。