天神学園高等部の奇怪な面々

前々からアリスカは思っていた。

歳不相応なアスラ。

素性さえ悟らせない徹底した正体不明ぶり。

もしかしたら彼は、アリスカと同種の人間なのではないか。

ここでシーを監視している事から考えるに、もしかしたら彼は…。

「何か用かの?ロシア娘」

物陰に隠れ、アリスカは完全に気配を消していたつもりだった。

それでもアスラはこちらに金色の視線を向けてきた。

相変わらず無表情。

いや…その表情には険しささえ感じさせる。

「……」

一歩踏み出すアリスカ。

その手には、バイオリンケースから取り出され、組み立てられたドラグノフ狙撃銃が握られていた。