天神学園高等部の奇怪な面々

思わず物陰に隠れて様子を窺うアリスカ。

皆でアスラが戻ってくるのを待っていたのに、彼はここで何をやっているのだろう。

こっそりと彼の視線の先を見る。

「……」

アスラが窓から見ていたのは、校庭を歩く月達。

正確には、ソフィアにじゃれ付きながら歩くシーの姿だった。

シーを見つめる金色の瞳。

その瞳には感情を感じさせず、ともすれば冷ややかささえ見て取れる。

アリスカのような場数を踏んだエージェントでさえ、ゾクリとするような氷の如き瞳。

時折アスラは、こういう雰囲気を醸し出す事がある。

何者をも寄せ付けないような冷たい雰囲気。

アリスカのような修羅場に立つ者と同種のものを感じさせるのだ。