天神学園高等部の奇怪な面々

物陰に隠れて月とアリスカの話を聞いていたシーは、この上なく感動していた。

アリスカがそこまで自分の事を考えてくれていたなんて!

自分を捕まえてこの国まで連れてきた、あの犯罪組織の連中とは大違いだ。

その嬉しさのあまり。

「アリスぅっ!」

物陰から飛び出したシーはアリスカに駆け寄り、抱きつき、頬擦りする。

「わっ!やっ!ちょっ?」

いきなりの頬擦りに赤面し、困惑し、目を白黒させるアリスカ。

「ちょっ、待っ…私アリスなんて名前じゃないわよっ、それに誰よあんた!馴れ馴れしく抱きつかないでっ!」

「うにゃ?」

アリスカに拒絶にも近い反応をされ、シーはそこで初めて気づく。

「そか…今は人間の姿してたっけ…」