天神学園高等部の奇怪な面々

「だって、ねぇ…」

月は苦笑い。

「シー先輩が人間になれる事なんて、この学園では周知の事実ですもの」

「えっ、あれっ、そうなのっ?」

むしろ驚いたのはアリスカの方だった。

この学園は平凡に見えて、意外と『変わり者』が多い。

それこそロシア連邦エージェントという肩書きのアリスカが、一般市民に見えてしまうくらいに。

「でも」

月が問いかける。

「その犯罪組織とやらは、何でシー先輩を強奪したのかしら?」

生まれつきなのか後天的な理由なのかは不明だが、確かにシーは猫から人間の姿に変貌する事ができる。

それはそれで驚くべき能力なのは月も認める所だ。

だが、そんなシーを強奪する理由がどこにあるのだろう。