天神学園高等部の奇怪な面々

ここまでの話を、月は『読んで』みる。

真摯な瞳で月を見つめるアリスカ。

どうやら嘘偽りはないようだ。

思考を読めるとはいえ、月も一般人であり高校生。

こんなハリウッド映画のような話は俄かに信じられないが…。

「それで…その動物って?」

「……この学園に、シファ・クロナって呼ばれている黒猫がいるでしょう?」

アリスカが真剣な表情で言う。

「見た目は何の変哲もない黒猫だけど、あの猫、実は…」

一呼吸入れ、溜めを作って。

「人間の姿に変身できるらしいの」

「…………………………へぇ」

「あ、あれ…?」

結構驚くべき情報を話したつもりだったのに、月の淡白な反応にアリスカは拍子抜けする。