天神学園高等部の奇怪な面々

無表情だった黒服達に、僅かに、そして徐々に明らかに狼狽の色が見え始める。

何だあの少年は?

銃弾を回避するだと?

発射された鉛の弾をかわすなど、人間の反射神経で出来る筈がない。

もしそれを可能にするとしたら、こちらが撃つのを先読みするしかない。

だが…人間の思考を読む事などできる訳が…!

「できるのよねぇ、それが」

うろたえる黒服の思考を読んで、月がコロコロと笑う。

「啓太君、次、1階から撃ってくるわ」

「わかったわっ」

月の情報を聞いて、啓太…の姿をしたリコが、抜群の脚力で弾丸を回避する。

黒服達の方から見れば、それはまるでSFにでも出てくる超人のようであった。