天神学園高等部の奇怪な面々

警察にも教師にも連絡した。

だが、彼らが実際に動き始めるには時間がかかるだろう。

シーの思考を読んだ感じだと、犯人の黒服二人組は相当なプロのようだ。

目的達成の為なら容赦も躊躇もしない手合いと見た。

悠長に構えていては、ソフィアの身の安全は保証できかねる。

「アリスカさん、バイオリンケースは?」

「こ、ここにあるわ」

研ぎ澄まされた月の表情と口調に、気圧されながらアリスカが答える。

「よろしい、じゃあこうしましょう」

鋭ささえ帯びた月の声が、アリスカに告げる。

「警察の初動を待っていられません。『私達』でソフィア先輩を救出します」