きになるあのこ



え…?

あのこ?

まさかコイツ知ってる?

一度も言ったことなければ、
電車で遭遇したこともねぇぞ。


「なぜ知ってる?って顔してんなぁ~」


笑いながら図星をついてくるショタ。

「今日朝駅で女の子といたろ?あの~髪がストレートの色白な子。」


「見てたのか?」


あまりの驚きと照れで顔が熱い。


「う~ん。見てたというか、見ちゃった?同じ駅だぜ?俺も。で、気付いちゃったわけよ~。あぁ、鏡夜きゅんはあの子にメロメロなんだなぁ~♪ってね。」


楽しそうに話すショタ。


でも一瞬にしてショタの表情が曇る。


「あの時と同じ顔してたからな…。」


この言葉と共に。