女の子の顔は綺麗と言うよりも可愛い。小柄な体に大きめのコートがまた何ともかわいらしかった。 「私、神城玲羅(かみしろれいら)」 「あ、あたしは中川美緒・・」 玲羅って綺麗な名前・・。 「美緒ちゃんかあ・・高校生?」 「うん」 「年上だあ、私は中学二年生だよ」 ふわんりとした声で、ふわんりと微笑んだ玲羅ちゃんを見てあたしは少しだけ疲れが抜けたような気がした。