「私、出掛けるからさ離して?」 彼と同じ目線になって話し掛けてみた。 相変わらず寝てる彼を見てると、あんまりにも可愛くて微笑んでしまう。 黒い綺麗な前髪を撫でながら、唇に優しくキスを落とした。 「行ってくるね?」 念のため、もう一度声をかけてスカートを掴んだ手をゆっくりと解いた。